詰め物被せ物が取れた

詰め物被せ物が取れた

インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)が取れてしまう原因とは?

取れてしまった主な原因は以下の通りです。

1.インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)が経年劣化したから。

経年劣化が起こり、インレーやクラウンが歪んだり、ヒビが入ったりすると脱離してしまいます。

経年劣化

2.削合精度が低かったから。

インレーやクラウンを付ける際、まず虫歯の部分を削ります。この削る精度が、後々脱離するかしないかを左右します。

削合精度が低い

少し専門的になりますが、

  • 削合する軸面と軸面を5度確保すること
  • 軸面の長さ1.8mmを確保すること
  • 噛み合わせとの隙間(クリアランス)を機能咬頭で2ミリ確保すること
  • 非機能高頭で1.5mm確保すること
  • 削合の面を凹凸のない限りなくフラットに仕上げること

等が条件です。

3.虫歯が取り切れていなかったから。

インレーやクラウンを付ける前に虫歯を取りきれていないと、新しいインレーやクラウンの中で虫歯が進行し、歯をダメにします。結果、インレーやクラウンが脱離します。

4.二次カリエスが発生したから。

二次カリエスとは、以前治療をした歯が再度虫歯になることです。二次カリエスは、インレーやクラウンと歯の間に隙間があるとなりやすくなります。

二次カリエスが発生した

5.余剰の力が歯に負担を与えているから。

歯ぎしりの癖、くいしばりの癖、歯の本数が少ない、歯並びが悪いなどの理由で余剰の力が歯に加わっていることがあります。これらの力を支えきることができず、脱離に繋がります。

6.土台の歯が割れた

インレーやクラウンをつけている歯が割れたり、ヒビが入ると脱離してしまいます。

取れてしまったインレーやクラウンはどうしたら良いの?

アロンアルファ等の強力接着剤で自ら付け直そうとする方がいらっしゃいますが、やめましょう。また、歯科医院にて、外れたインレーやクラウンを再度接着することを希望される方がいらっしゃいますが、一度取れてしまったものは必ず再度取れてしまいます。新しいインレーやクラウンを作りましょう。

 

よく「取れてしまったインレーやクラウンを歯科医院に持っていった方が良いですか?」という質問を受けますが、上記の理由でお持ちいただく必要はございません。

 

「インレーやクラウンが脱離=むき出しの状態」になっています。脱離したら早めに歯科を受診するようにしましょう。

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